年金額の改定

こんにちは。障害年金サポート調布の竹内潤也です。

冬を越した玉ねぎの収穫です。
今年は上手くいきました。

たまねぎ

さて、今回の話題は年金額の改定についてです。
平成27年4月より年金額が改定されました。
4月分の年金が実際に振り込まれるのは6月15日ですので、次の年金の受取から額が変わることになります。
<障害基礎年金>
1級:975,100円(←966,000円)
2級:780,100円(←772,800円)
平成26年度よりも0.9%の引き上げとなりました。
年金額が増えるのは、なんと平成11年度以来、16年ぶりです。

ただし、喜ばしいとは言えません。
(1)計算上は1.4%の引き上げでしたが、これまでの年金水準が法律で規定されている水準(本来水準)より0.5%高かったため、0.5%分は引き下げられ、差し引き0.9%の引き上げになりました。
(2)また、年金の本来水準の引き上げ自体も、マクロ経済スライド制の発動により低く抑えられています。
平成27年度の名目手取り賃金変動率はプラス2.3%、物価変動率はプラス2.7%でしたが、スライド調整率と呼ばれるもので、引き上げが抑制され、1.4%しか上昇しませんでした。
簡単にいえば、物価の上昇や賃金の上昇の水準ほど、年金は増えなかったということで、実質的には目減りしたと言えます。

マクロ経済スライド制は、物価や賃金の水準だけでなく、被保険者数の減少や平均余命の伸びなどの年金制度の維持にかかわる数値を含めて額を算出するもので、被保険者数は減少し、平均余命が伸びていくことが予想されるため、今後も年金額は抑制されることになります。

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