「ねんきんネット」を試してみませんか

初めまして。山本と申します。平成30年度から相談会に参加させていただいておりますが、コラムは今回が初めてとなります。
さて、師走に入りましたが少し遡りまして、毎年11月はねんきん月間、11月30日は「年金の日」とされています。先月あちこちでポスターなどをご覧になった方も多いと思います。公的年金の普及のために、日本年金機構が厚生労働省と協力して定めたものです。今年は特に「ねんきんネット」に関するPRが目立つように思いましたので、今回のコラムでとりあげてみました。

「ねんきんネット」は自分の年金に関する情報をパソコンやスマホで見ることができるという日本年金機構のサービスですが、政府の電子化が急速に進んでいるせいか、以前よりもできることが増えているようです。パソコンでできる主な機能を以下にご紹介します。
【自分の年金記録の確認】
過去の年金の月単位の加入状況や納付状況を確認できます。未加入や未納が気になっている方はすぐに確認することができます。
【将来の老齢年金額の試算】
これまでの記録を元にするだけでなく、この先の職業や収入などの条件を自由に設定して、将来もらえる老齢年金の金額を試算することができます。繰上げや繰下げについても、詳細な開始年月を設定して、受給額を試算することができます。
【ねんきん定期便の電子版の閲覧】
毎年誕生月に加入状況の確認のために送られるねんきん定期便を、電子版でいつでも見ることができます。それに伴い紙での送付を止める選択もできるようになっています。
【受給に関する通知書の確認】
年金受給者に折々に郵送される各種の通知書を、いつでもネット上で確認しダウンロードすることができます。(年金振込通知書、公的年金の源泉徴収票、年金額改定通知書など)
【送付書類の再発行申請】
国民年金保険料に関する社会保険料控除証明書や、公的年金等の源泉徴収票などの再発行申請をネット上で行うことができます。社会保険料控除証明書の場合は1週間程度で送られるようです。(ただし最近の納付が反映されるかどうかはタイミングに注意が必要です)
【申請書や届出書の作成】
保険料の免除申請書や口座振替申出書、年金請求書などの書類をネット上で作成することができます。こちらは電子申請ではなく、自分で印刷して役所窓口などに提出することが必要です。

私もコラムのために久しぶりにねんきんネットを確認したのですが、複雑な免除申請書の記入が結構わかりやすく案内されているのに驚かされました。これらが近い将来、ネットを通して申請できるようになると、ずいぶん便利になると思います。

ねんきんネットを利用するには、まず日本年金機構のホームページから登録してユーザーIDを発行してもらうことが必要です。ねんきん定期便が手元にあればスムーズですが、基礎年金番号でも登録できます。登録にはメールアドレスも必要です。また、マイナンバーカードがあると、登録していなくてもマイナポータルからねんきんネットを利用することができるそうです。
ご自身の年金の管理や将来設計のためにぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

さて、ねんきんネットの操作はできても年金制度は複雑…「なんでこうなるの?」「これってどういうこと?」という事がありましたら、どうぞ社労士にご相談ください。

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