「在職定時改定」について

こんにちは。障害年金サポート調布の本間美穂です。
毎日、突然の激しい雨でびっくりしましすね。雨上がりは、湿度も高くムシムシとしておりますので、体調管理は十分にお気をつけてお過ごしください。

今回は、「在職定時改定」についてご説明させていただきます。
65歳以降に会社等にお勤めの方で、老齢厚生年金を受給しながら、厚生年金の保険料を納めている場合は、
令和4年3月までは、受給している老齢厚生年金の額は、①退職日 又は、②70歳到達日(誕生日の前日)の翌月まで、改定されませんでした。
令和4年4月以降は、退職される前も年金額が改定されることになりました。
年1回9月1日を基準日として、毎年10月に前年9月~当年8月までの被保険者期間に応じて、年金額が改定されることになりました。
この年に1回の改定を「在職定時改定」と言います。
65歳到達日が8月の場合は、1か月の被保険者期間で、1回目の在職定時改定は行われます。

具体的にわかりやい数字で、ご説明すると以下のようになります。
65歳到達日から70歳到達日まで5年間継続して、同一の給与で勤務した場合の老齢厚生年金額は、
令和4年3月までは、
65歳到達日の老齢厚生年金額:120万円 ×5回
70歳到達日の老齢厚生年金額:130万円
65歳~69歳の合計額は、600万円

令和4年4月以降は、(誕生日の前日が9月1日~9月30日の場合)
65歳到達日の老齢厚生年金額:120万円
66歳到達日の老齢厚生年金額:122万円
67歳到達日の老齢厚生年金額:124万円
68歳到達日の老齢厚生年金額:126万円
69歳到達日の老齢厚生年金額:128万円
70歳到達日の老齢厚生年金額:130万円
65歳~69歳の合計額は、620万円

若干ですが、在職定時改定によって受給できる年金額が増えることが分かります。

退職後の生活の主たる収入源は、公的年金(老齢厚生年金、老齢基礎年金等)である方も多いと思います。
60歳を迎える前に、今後の働き方や、年金の受け取り方(繰下げ等)によって、ご自身の受給できる年金がどのようになるか、年金事務所にご相談にされることをお勧めします。

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