令和8年度国民年金支給額についての民間試算について
障害年金サポート調布の福間です。
師走になりましたが、皆様お元気でしょうか?
厚生労働省は1月になると次年度の年金額を公表します。公表に先立ち、民間の試算による見込み額が新聞(12月1日付け日経新聞)で報道されていましたので、今回はこの試算について取り上げてみたいと思います。
令和8年度の公的年金の支給額は4年連続で引き上げとなる見込みとのことです。基礎年金は、1.9%増、厚生年金は2.1%増。年金財政を改善するため支給額の上昇率を物価・賃金の伸びより抑える措置の「マクロ経済スライド」が4年連続で発動されるため、実質的には給付水準は下がる見込みとの報道です。
具体的な令和8年度の国民年金支給額(新規裁定者、満額)847,500円(年額)、ひと月当りの金額は、70,625円との見込み額が報道されています。
令和7年度の国民年金支給額(新規裁定者、満額)は、831,700円(年額)、ひと月当りの金額は、69,308円ですので、年間15,800円、ひと月当り1,317円増加することになります。
ちなみに、既裁定者の令和7年度の国民年金支給額(満額)は、829,300円(年額)です。
一方、国民年金の保険料は、令和7年度は、ひと月当り17,510円、令和8年度はひと月当り17,920円です。
昨年の財政検証によると今後数十年に渡って経済成長が実質ゼロ%程度で推移した場合、基礎年金の抑制措置は2057年まで続き給付水準が30%程度低下する見込みです。
現役世代の人々のために早急な制度改正が望まれます。
2025年12月10日