「障害年金」の活かし方とは?「障害年金」で希望を取り戻そう! Vol.2

「障害年金サポート調布」の深澤理香です。ジメジメの梅雨は体調も崩しやすいですね。
いつも、私たち障害年金サポート調布の相談会をご活用くださいましてありがとうございます。毎回、さまざまなご相談内容に触れ、今後さらにご相談者のお気持ちに寄り添うことができますようにと、社会保険労務士として努めているところです。

私は、以前「こころの病からの回復支援」研究会に参加して、非常に感銘を受け、障害年金に携わる社会保険労務士の役割を再認識しました。前回のつづきとして、講師の先生のお言葉の中で印象深かった箇所をご紹介します。

講師:財団法人東京都医学総合研究所 心の健康プロジェクト 
主任研究員 医学博士 西田淳志先生

2.こころの病からの回復支援
・人間の精神的健康を保つためには仕事や学校(社会と繋がっていること)がとても大事。
・昔は統合失調症にかかると薬を投与して2年間は閉じ込めていた。
日本は統合失調症の患者の7%しか働いていない、働けないでいる。2年休めば・・・はもう古い。
・本当につらいストレスは、見通しが立たないストレスや経済的によるものが多い。
  →大事なものは、「希望」・「経済的環境の改善」・「有意な支援」である。

3.障害年金の活かし方
・障害年金は「希望を取り戻すため」に必要。
・医師は「3分診療」では、患者の生活支援まで関わることが難しい。
・医師によっては、「前と同じお薬で・・・。」と大人しい患者には優しく、いろいろ質問してくるうるさい患者には冷たい態度をとったりすることもあるかもしれない。障害年金の診断書などについても、面倒くさいなと思う先生もいると思う。
・「働きながら回復」←これが一番大事で必要だけど難しい。薬を飲むだけではうまくいかない。薬を飲むと職場で眠たくなる→ミスをする→落ち込む→薬の量が増える。
薬だけでは良くならない。やはり人が関わって解決しなくてはならない。

最後に、先生は、「社会復帰に際し、企業の労務管理と障害年金の両方をサポートできる社会保険労務士は、「真の専門家」だと思われる。」とお話しくださいました。「医師」と「社労士や企業の人事担当者」とのリレーションが非常に大事で、「リワーク(職場復帰、職場にいながらの治療)に向けた専門指導が必要である。」とおっしゃいました。障害年金は、これからの生活の基盤作りになります。障害年金の受給はゴールではありません。将来的には、障害年金等の必要な公的サポートを受けながら、職場や社会に復帰できるシステムが整備され、そのシステムを多くの人が利用できる世の中になればよいなと願っています。

コラム

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