障害基礎年金受給者の就業の状況

『目に青葉、山ほととぎす、初かつお』、さわやかな春の季節がやってきました。
皆さん、お元気でしょうか。障害年金サポート調布の福間です。

最近、障害基礎年金受給者の就業の状況についての統計資料を見つけました。統計資料は、『政府統計・年金基礎調査(障害年金受給者実態調査)平成26年』です。この調査は、平成26年12月に国民年金・厚生年金の障害年金受給者(194万人)の中から無作為に抽出した23,000人に調査票を送付し、16.769件(72.9%)の有効回答を得たとしています。
今回はこの資料の障害基礎年金(国民年金)受給者に関する数値をご紹介したいと思います。

国民年金65歳未満の受給者のうち、35.1%が就業している。(男子42.2%、女子26.8%)
1級は27.0%(男子30.8%、女子22.1%)、2級40.2%(男子49.7%、女子29.6%)

仕事の内容で、男女計で一番多いのは、「障害福祉サービス事業所等」(32.6%)で、次に「臨時・パート等」が18.5%となっている。性別にみると「障害福祉サービス事業所等」(男子:31.0%、女子:35.5%)が最も多く、次に割合が多いのは、男子では「常勤の会社員・公務員等」(17.4%)となっており、女子では「臨時・パート等」(22.4%)となっている。

1週当たりの労働時間では、「0~10時間」が24.3%と一番多く、次に「20時間~30時間」が24.2%となっている。「10時間~20時間」は16.9%である。

前年1年間の仕事による収入は、「50万円未満」が一番多く53.3%、「50万円~100万円」が15.9%、「100万円~150万円」が12.7%となっており、150万円未満で約82%を占めています。

統計は、世帯構成についても数値をまとめています。
世帯構成が、「本人のみ」が最も多く24.8%、「親のみと同居」が19.3%、「配偶者のみと同居」が13.3%となっています。
そして、世帯収入の調査では、「100万円未満」が27.6%、「100万円~150万円」が12.2%、「150万円~200万円」が11.5%、「200万円~300万円」が15.7%となっています。年間収入の中央値は、174万円とされており、これは国民生活基礎調査における世帯の年間所得金額における中央値415万円(平成26年調査)よりも低くなっている。

統計を見る限り、やはり、厳しい数値であると言わざるを得ません。

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