障害認定基準の見直し

みなさんこんにちは。
障害年金サポート調布の倉本貴行です。
今回は「障害認定基準の見直し」についてお話しします。

障害年金を請求した際に、1級~3級あるいは障害手当金、と決定されるのは一体何が根拠となっているかといえば「障害認定基準」というのがその根拠となっています。
様々な傷病による、様々な障害を一定の範囲に決めるためには、ひとつの判断基準が必要であり、そのために設けられているのが「障害認定基準」というものです。

この「障害認定基準」というのは、医療水準の向上による医学実態を踏まえる必要があること、また、社会保険審査会・障害認定医員(一般的に『認定医』と言われています)などからの要請により、順次見直しが行われており、そのために専門家会合というのが都度開かれています。

最近の専門家会合は、次のとおり開かれており
・「知的障害」に関する専門家会合    23年1月~3月(3回開催)
・「関節の機能」に関する専門家会合   23年12月~24年2月(3回開催)
・「眼の障害」に関する専門家会合    24年8月~12月(4回開催)
・「高次脳機能障害」に関する専門家会合 24年11月~25年1月(3回開催)
現在は、
・「肝疾患」に関する専門家会合 25年8月~
が開かれております。

今回の肝疾患に関する認定基準の見直しの理由は、去る8月8日に開かれた専門家会合での配布資料には次のように書かれています。
【現状】肝疾患での重症度判定に係る客観的な判断基準や、肝移植等に関する基準がなく、認定基準にその規定を求められている。
運用現場の認定医などから、認定基準について分かりにくいとの意見があり、近年の医学的知見を踏まえた基準の明確化や具体的な例示などが求められている。
 ↓
【主な検討課題】
1、重症度を客観的に判断できるような基準を示すことができるか。(例えば、異常値を示す検査項目数による基準等)
(1)検査項目全般について、見直すべき検査項目はあるか。
(2)検査項目について、追加すべき検査項目はあるか。
(3)基準値及び異常値(中程度・高度)について、見直すべき数値はあるか。
(4)各等級の障害の状態の規定について、客観的に等級判定ができるよう見直すべきか。
2、慢性肝炎の取扱いは、現行通りでよいか。(現行の規定は、GOT、GPTが長期間にわたって100以上の値を示している場合のみ、認定の対象となっている。)
(1)慢性肝炎の認定要件を見直すべきか。
3、肝移植を行なった場合、どのように等級決定すべきか。
(1)肝移植を行なった場合の等級決定について。
(2)決定した等級は、どの程度経過観察を行なうべきか。また、再認定はどのように判断すべきか。

内容は難しそうですが、要は障害等級を決める「障害認定基準」という判断基準は、決して硬直的なものではなく、必要に応じて見直しがされているということであります。
障害年金をみなさんにご案内する私たち専門家も、常にアンテナを高く張って必要な情報を入手する努力が必要であると痛感しています。

ご不明な点はどうぞお尋ねください。
お待ちしております。

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