「年金の保険料は毎年どんどん高くなって」?
みなさん、こんにちは。障害年金サポート調布の竹内です。
季節外れの台風やらで、調布の一大イベントである花火大会も中止になってしまいました。
そうこうしているうちに、もう11月です。年賀状の発売も開始されて、今年も残すことろあとわずか、という気分になってきました。
さて、厚生年金の被保険者の方のお話しですが、毎年10月は「また年金の保険料が高くなって、手取りが減った」の月です。
これは、厚生年金保険料率が毎年9月分から引き上がられていたからです。
9月分の厚生年金保険料は、10月に支給される給与から控除されるため、実感としては、10月から保険料が高くなった!、つまり手取りが減った、ということになります。
この保険料の引き上げは平成16年から毎年行われてきました。
9月分の厚生年金保険料は、保険料率の引上げだけでなく、給与額の上昇などでの標準報酬月額の変動による改定も行われるので、それが混ざってしまい、保険料率があがって保険料が高くなったという実感のなかった方もいるかもしれません。
しかし、平成16年10月には13.934%(これを労使で折半します。以下同じ。)だったものが、着実に毎年引き上げられ、今年の10月には18.3%になりました。
5ポイントも上昇してきました。
ところが、この保険料率の引き上げが、実は今年で終了するのです。
平成29年10月からの18.3%で固定され、来年以降は引き上げは行われません。
仕事柄、毎年保険料率があがるので保険料額が変わりますよ、とこの時期にご案内してきましたが、これが来年からはなくなると思うと感慨深いものがあります。
国民年金の保険料は毎年4月に引上げらますが、実は、こちらも今年の4月の引き上げで終了で、来年から保険料の引き上げはありません。
ただ、こちらは国内の賃金水準の変動に応じて、改定率をかけて、実際の保険料額を算出するという仕組みなので、
実際に支払う国民年金保険料額=保険料額(16,900円)×改定率
ということになり、毎年、額は変わることになります。
もちろん、今後新たに、保険料額を変更しようという法律改正がある可能性はありますので、永久にこれらの率や額ということはないかもしれませんが。
2017年11月1日