障害年金をもらえるように支援する体制
「障害年金サポート調布」の深澤理香です。私は、社労士会の中にある社会保険労務士総合研究機構(社労士総研)というところで、調査研究の業務にも携わっています。そこでは、労働や社会保障に関する様々なテーマについて大学の先生方や外部の研究機関と連携していますが、その中に、障害年金・障害者の就労というテーマがあります。今から4年前、私たちの研究会に日本福祉大学の青木聖久教授を講師としてお迎えすることがありました。先生は、長年、精神科病院及び小規模作業所において、精神科ソーシャルワーカーとして精神障害者支援に携わってこられ、現在も研究とその活動を継続されています。
先生のお話の中で、とても印象深かったことが、本来障害年金を受給できるはずの人が、なかなか受給できていないという現状についてでした。実際、わが国において、323万人いるとされている精神障害者のうち、障害年金を受給している者は僅か52万人というように、受給率が極めて低い(引用:日本福祉大学HPより)、ということです。
この問題を打破するひとつの方法として、先生は、「精神障害者、家族、精神科ソーシャルワーカー、社会保険労務士」という四者の協働的支援についての意義を提案し、その効果を発表されています。私たち社会保険労務士は、障害年金の専門家として、年金に関わる法律等の知識は持ち合わせています。しかしながら、障害年金を請求するにあたっては、法律外の知識も必要で、例えば請求する方の日常生活状況を正確に理解し文書にまとめなくてはいけないのです。この作業をサポートしてくださるのが、日頃から障害をお持ちの方たちの日常生活を把握している社会福祉士さんやソーシャルワーカーさんです。彼らのお力はとても重要と考えます。
幸いなことに「障害年金サポート調布」は、調布市社会福祉協議会さんと協同してサポートする体制を築き上げています。「本来もらえるはずの障害年金をもらえる」ように、私たちは活動しています。定期的に無料相談会を開催していますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
2013年3月20日