「軽症の脳梗塞について」

こんにちは。障害年金サポート調布の本間美穂です。
ゴールデンウィークをどの様にお過ごしでしょうか。後半のゴールデンウィークは日差しも戻り、新緑を楽しめそうですね。

障害年金のご相談は、残念ながら脳梗塞により重い後遺症が残った方が対象になります。
また、現在の死因の原因の第4位は脳卒中(脳血管疾患)です。※1
脳卒中は、主に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分けられ、脳卒中の患者さんの7割が脳梗塞の患者さんです。
従って、どうしても、脳梗塞は重症化する病気とのイメージになっていました。
しかし、迅速に適切な治療を受けられれば、後遺症もほとんど残らず回復することもあるようです。また、軽症の脳梗塞では、後遺症もほぼなく、2~3週間の入院後は通常の生活に戻れる場合もあります。
今回は、身近な親族が軽症の脳梗塞になりましたが、幸運にもほぼ後遺症もなく現在も元気に過ごしておりますので、皆様のご参考になればと、今回のテーマにしました。

1人は、80代後半の母です。
2か月間に軽症の脳梗塞の発作が2回ありました。どちらも食事中にほんの数分ですが、顔面の半分がだらりと下がったことに一緒に食事していた家族や友人が気づき、救急車を要請し、入院治療となりました。
母は、この症状の自覚は全くなかったので、母が一人の時に発作が起こらなくて良かったと心から思いました。
もう1人は、60代後半の夫です。
「朝から親指と人差し指に力が入らなかった。」と夕方に聞き、直ぐ救急車を要請し、脳梗塞で入院治療となりました。
どちらの場合も、すぐ治ったり、症状が軽かったため、救急車を要請する必要ないと、本人からは主張されましたが、119番通報して良かったと思っています。
病気になった本人は、自身の症状と病気を繋げて考えることが難しいようです。

「転ばぬ先の杖」として、下記がご参考になれば幸いです。

「詳しくわかる脳梗塞の治療と安心生活」 高木誠、四津良平監修  主婦と生活社
■■こんな症状が出て起きて直ぐに治まったら、救急病院へ!■■
□体の片側に力が入らない(ペンやコップが持てない)
□体の片側がしびれる(痛みや温度を感じない)
□ろれつが回らない、うまく言葉がでない
□簡単な言葉を理解できない、文字が書けない
□めまいやふらつきがあり、立っていられない
□立ち上がれなくなったり、歩けなくなったりする
□視野が半分欠けたり、物が二重に見えたりする
□片方の目が見えにくい(暗くなって見えない)
※脳梗塞の前ぶれ発作(一過性脳虚血発作)の場合の対応です。

もしものときの救急車の利用法 どんな場合に、どう呼べばいいの? | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)

【出典】
※1:令和4年(2022)人口動態統計月報年数(概数)の概況

コラム

« »