年金額が下がります

こんにちは。『障害年金サポート調布』の岡部健史です。

 

平成25年10月から年金額が下がったのですが、ご存知でしょうか。

老齢年金、障害年金、遺族年金と区別なく年金額が下がりました。

本日はこの年金減額の理由についてお話ししたいと思います。

 

基本的に、年金額は物価が上昇すれば増額し、逆に物価が下落すれば減額する仕組みを採用しています。

この仕組みを物価スライドと言います。

ところが、平成12年度から14年度にかけて物価が下落したにもかかわらず、時の政府は物価スライドの仕組みをとらずに年金額を据え置きました。

したがいまして、本来であれば年金額を引き下げなければならなかったのですが、引き下げずに本来よりも2.5%高い水準(特例水準といいます)で支給を続けていたのです。この負担が実は全体(基礎年金+厚生年金)で、毎年約1兆円の給付増、過去の累計(平成12年~24年度)では約8兆円の増となっているのです。

このため、年金財政の改善と将来年金をもらう若い世代にも考慮して、世代間の公平を図るために本来の水準に戻すことにしたのです。平成25年度から27年度までの3年間で本来の水準に戻すことになっており、具体的なスケジュールは次の通りとなっています。

①平成25年10月に▲1.0%

②平成26年 4月に▲1.0%

③平成27年 4月に▲0.5%

 

平成25年10月から26年3月までは、国民年金の満額をもらっている方で、1月当たり約▲666円の減少になります。

年金をもらっている方にはつらい現実ですね。

 

上記で述べたように、物価が上がれば年金額も増額しますので、景気が良くなるよう期待したいです。

 

 

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