20歳の誕生日を前にして

「障害年金サポート調布」の深澤理香です。立秋とはいえ、猛暑が続いています。いつの頃からか、真夏は「楽しむ」というより「耐える」ものになってしまったのは私だけでしょうか。
いつも、私たち障害年金サポート調布の相談会をご活用くださいましてありがとうございます。毎回、さまざまなご相談内容に触れ、今後もご相談者のお気持ちに寄り添う社会保険労務士を目標に日々努めているところです。
相談会には、もうすぐ20歳になるお子さんをお持ちのお父様やお母様が多くおみえになります。その相談のほとんどは、お子さんに知的障害があって、20歳になったら障害年金の請求をしたいという内容です。そこで、今回は、20歳の誕生日前に準備することをまとめてご紹介したいと思います。

1.お父様・お母様が準備すること・・・出生時から現在までの状況をまとめる
・出生時のようす、首のすわりは何ヶ月?、知的障害等を診断されたのはいつ?等
・最初に受診した日と病院名、診断名、その後の受診内容(時系列に)
・乳児期のようす、幼児期の過ごし方、お友達との関係、発達状況
・学生生活(普通学校、支援学校、サポートや養育の内容等)
・現在の状況(就労内容、日常生活の状況等)
→年金請求時に提出する「病歴状況申立書」や「日常生活申立書」の作成に向けて整理する必要があります。
 2.高校卒業後の空白の2年間の過ごし方・・・正確な情報収集が必要
支援学校等に通学されている場合、周りから「20歳になったら障害年金がもらえるよ。」という話しをよく聞くようです。しかしながら、卒業後は、周りの環境が変わるため、実際20歳の誕生日を迎える頃になると、正確な情報が得られない・・・という悩みを耳にします。請求に必要な書類等の説明は、市役所の国民年金課等で教えていただけます。何か分からないことがあれば、私たちの無料相談会もご活用ください。
 3.障害年金の意味・・・生活基盤の一つ
相談におみえになるお父様お母様の多くが「今はいいんです。でも、私たちが居なくなった後が心配で・・・。」とおっしゃいます。このことばは、私自身、子どもを持ってその意味を深く知ることとなりました。
障害年金は、これからの生活の基盤作りになります。障害年金の受給はゴールではありません。今後、障害年金等の必要な公的サポートを受けながら、職場や社会の中で活き活き過ごすことが当たり前にできる「ダイバーシティー&インクルージョン(多様性と受容)」のシステムが整備される世の中になることを願っています。

コラム

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