障害年金を受給することをためらう理由
障害年金サポート調布の深澤理香です。
私たちの活動がスタートしてちょうど一年経ちました。おかげさまで、毎回、たくさんの方が足を運んで下さり、さまざまな相談を受けています。前にも書きましたが、年金記録も障害状態も誰一人として、同じ方はいません。私たちも、毎回、相談者の方々の気持ちにできるだけ寄り添い、今よりさらに良い方向へいきますようにと、障害年金に限らず、多角度からのサポートを考えています。
最近、50歳台後半から60歳台くらいの方の相談を受ける中で感じる共通点があります。1、子育てが一段落した、2、以前より体調(病状)がガクンと悪くなった、です。女性だけでなく男性もホルモンのバランスが崩れて体調に変化が現れやすい年代だということと、やっと自分自身の体に向き合う余裕ができたということから、これらの共通点が見出されるのではないかと思います。
さて、今回のテーマ「障害年金をためらう」ですが、どうして請求(申請)をためらうのでしょうか?
これは、自分自身の問題ではなく、多くは家族への影響を考えたものです。「親が障害年金を受給していたら、子どもの就職・結婚等に悪影響ではないか?」や「妻が障害年金を受給していると分かったら、主人の会社での立場がなくなるのでは?」と心配されます。日本人の相手を思いやるという気持ちは素晴らしいと、自分より年上の方たちとお話しする中で心を打たれることが多々あります。
でも、もう、自分自身のことを第一に考えてもよいのではないでしょうか。どうしようどうしよう????と悩んでいるうちに年をとり、病院も行かず、障害年金の請求をしそびれた、あのとき請求していれば・・・と悔やんでも、時間は戻りません。家族は、今まで愛情を注いで育ててくれた親に対し、または、長年連れ添った配偶者に対し、障害年金の受給を理由に自分の立場が危うくなることなんて気にしないし、実際、危うくなった・破談になんてこと、私は聞いたことがありません。
権利ばかり主張する人間が増えてきたと言われる世の中で、このように自分以外のことを第一に考える人も多いのが実情です。私は、障害年金への(偏見等がない)正しい知識や情報を伝えるべく、これからも努めていく所存です。
2013年10月31日