障害年金受給者数について

明けましておめでとうございます。障害年金サポート調布の福間です。
年頭に際し、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

今回は、障害年金を受給されている方の数値を取り上げてみたいと思います。政府の統計、厚生年金保険・国民年金事業年報(平成24年度)を調べてみました。

平成24年度統計での国民年金・障害基礎年金の受給者は約170万人。内、20歳前障害による受給者が98万2千人と過半数(約58%)を占めています。また、障害厚生年金の受給者は39万人と、障害基礎年金の受給者に比べると少ない(23%程度)数値となっています。このうち、障害厚生年金と障害基礎年金との同時受給者は約24万2千人で、障害厚生年金と障害基礎年金のいずれかの受給者は184万8千人ということになります。
以上の数値から、障害基礎年金・20歳前障害による受給者が概ね100万人で障害年金受給者の大きな部分(53%)を占めていることが分ります。20歳前障害の受給者の内、1級は約48万9千人、2級は49万3千人とほぼ同数です。

一方、平成24年度の新規裁定者の数値をみていくと、国民年金・障害基礎年金の新規裁定者は約8万4千人。内、20歳前障害による新規裁定者が約3万3千人と約39%となっています。また、障害厚生年金の新規裁定者は3万2千人と、20歳前障害による新規裁定者とほぼ同数、障害基礎年金の新規裁定者に対して38%程度となっています。このうち、障害厚生年金と障害基礎年金との同時新規裁定者は約1万7千人で、障害厚生年金と障害基礎年金のいずれかの新規裁定者は9万9千人ということになります。
以上の数値から、障害基礎年金・20歳前障害による新規裁定者数は障害年金新規裁定者に対して33%を占めていることが分ります。20歳前障害の新規裁定者の内、1級は約9千人、2級は2万4千人という数値になっています。

また、内閣府・障害者白書(平成24年度版・19頁)によると、「身体障害者366万3千人、知的障害者54万7千人、精神障害者323万3千人で、合計744万3千人となり、複数の障害を併せ持つ方もいるため、単純な合計数にならないまでも、国民の約6%が何らかの障害を有している」と記載されています。

現在の障害年金受給者数184万8千人と障害者白書の障害者数744万3千人を比べると、障害年金受給率は25%程度の数値となります。統計の年度も異なり、かなり大雑把な数値把握なので、ご意見もあるでしょうが、私はこの受給率は低いと考えます。もっと、障害年金が受給できる方がいるのではないか。そして、我々がこの活動を通じて、皆様のお役にたてる余地も十分にあるのではないかと考えております。

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